海外旅行や海外留学先としてアメリカへ行く方はとても多いですよね。また最近では大学の交換留学や語学留学ではなく、高校や大学から正規留学する方も増えています。
そんな中一番気になるのが文化やカルチャーの違いですよね。多くの日本人がアメリカへ行った際に「カルチャーショック」を何かしら体験する事だと思います。

色々な文化やカルチャーの違いがある中でも特に「お酒」事情に関しては把握しておく事がとても大切です。
英語でこんな表現があります。
When in Rome do as the Romans do
日本語だと「郷に入っては郷に従え」という意味で、アメリカに来た場合には観光客とはいえアメリカのルールが適用されます。
なので今回は初めてのアメリカ生活でトラブルを起こさないために「アメリカのお酒事情」を詳しく解説しようと思います。
- アメリカでは何歳からお酒を飲めるの?
- アメリカでは外でお酒を飲めないって聞いたけどほんと?
- アメリカのお酒事情に関して教えて!
この記事ではこのような疑問を解決できますので、アメリカでの生活に興味がある方や、現在アメリカで生活をしている方は必見です。
アメリカではお酒は何歳から飲めるの?
お酒は日本では20歳からOKなのですが、アメリカでは21歳から飲酒ができます。
州によって少し差はあるのですが、多くの州でお酒は21歳からとなっています。
アメリカといえばお酒をたくさん飲むイメージがあるので、初めて知ったときはかなりびっくりしました。
アメリカ以外の国は何歳からお酒が飲めるのか
アメリカでは21歳、日本では20歳からお酒が飲めますが、他の国と比較したら早い方なのか遅い方なのでしょうか。
カナダ
アメリカのお隣の国カナダもアメリカ同様に州によって違うのですが、カナダでは多くの州では18~19歳から飲酒が可能です。
カナダはアメリカと比べお酒が飲める年齢が早くかなり自由なイメージがありますね。(自由の国アメリカなのに…)
ですがカナダは屋外での飲酒や午前3時以降の飲酒が禁じられているため、日本ほど自由とは言えないでしょう。
オーストラリア
オーストラリアでは18歳以上であれば誰でもお酒を飲む事ができます。
しかもオーストラリアではBYO(Bring You Own)制度と言って、自分で購入したお酒をレストランに持ち込む事ができるお店が多いです。
ですがオーストラリアではスーパーやコンビニでお酒は販売されておらず、酒屋さんへ行くしか購入する方法がありません。

国によって色々違うんだね。
イギリス
イギリスではオーストラリア同様、18歳から飲酒が可能です。
しかも親と同伴であれば、16歳から可能なお店もあるらしいです。
ですがイギリスでも他の国と同様に、屋外での飲酒は禁止となっています。
ドイツ
ドイツといえばビール。ドイツ人はビールとソーセージを食べているイメージを持つ方も多いと思います。
そんなドイツではウイスキーやウォッカなどの蒸留酒は18歳からで、ビールなどのアルコール飲料はなんと16歳から飲む事ができます。
しかも日本と同様に屋外での飲酒がOKなので、お酒に関してかなりオープンな国だと言えるでしょう。
フランス
フランスもドイツ同様に、蒸留酒は18歳以上から、あるコース飲料は16歳から飲む事ができます。
ですが最近ではパリの屋外での飲酒が段々と規制されてきているらしいです。

世界基準で見ると18歳から飲める国の方が多いよ。
なぜアメリカの飲酒年齢は高いのか
上で色々な国の飲酒年齢を紹介してきましたが、「なぜアメリカは他の国と比べ飲酒年齢が高いのか」疑問に思いませんか?
アメリカにはそれを皮肉った「16歳から車を運転できて、18歳から銃を持つ事ができるのにお酒が飲めるのは21歳から」と言ったジョークまで存在します。
結論、アメリカでの飲酒が21歳からになったのは、1984年レーガン政権の元発令された、National Minimum Drinking Age Act(国家最低飲酒年齢法)によると言われています。
しかもこの法令に従わなかった州は、「高速道路の補助金をカットする」と言った法令だったため、ほぼ全ての州が従わざるをえませんでした。

その法令の背景には、アメリカでは当時飲酒事故が多発していたことも関係あると言われているよ。
アメリカでの禁止行為
次に、アメリカで飲酒をする際に絶対に気をつけた方が良いポイントをいくつか紹介します。
公共の場での飲酒
アメリカでは日本と違って、公園や道路などの公の場所での飲酒は禁止されています。
公園などでの飲酒が警察にばれた場合、逮捕されて留置所に入れられることもあるので、注意が必要です。

逮捕されたらビザにかなり悪影響になるので、公の場所での飲酒には気をつけよう。
21歳未満の人にお酒を購入すること
アメリカでは21歳以下の人にお酒を購入することは禁止されています。
ですので、「年上の先輩に買ってもらおう」と考えている方はかなり注意が必要でしょう。
アメリカ人のお酒事情
最後にアメリカ人のお酒に関する事情を紹介します。
アメリカではお酒を飲まない人も多い
アメリカでは日本のように「周りが飲むから」とか「誘われたから」と言って無理矢理お酒を飲む人は少ないです。
アメリカでは個人の考えや主張を尊重する文化があるので、健康上の問題でお酒を飲まないと決めている人や、宗教上お酒を飲まないと決めている人はかなり多くいます。
なので日本みたいに「付き合いとしてイヤイヤお酒を飲む」と言った人はかなり少ないです。
またアメリカなどでは近年、Sober Curious(ソバーキュリアス)と呼ばれるお酒を飲めるのにあえて飲まない人が増えています。
Soberはシラフ、Curious(興味がある)という意味で、健康志向な若者はお酒を飲まないと言ったムーブメントが流行しています。

アメリカってみんなお酒飲むんだと思ってたけど、飲む人と飲まない人でかなり分かれているんだね
アメリカではお酒が高い
これはアメリカに来てから気づいた事なのですが、とにかくお酒が高いです。
物価が日本より高いこともあるのですが、主にお酒が高い理由は税金が高いことです。
※ガロンあたりの値段なので、約4で割ると1リットルの値段が出ます。
引用:https://taxfoundation.org/state-distilled-spirits-taxes-2019/
アメリカと言っても一概には言えないのですが、僕が住んでいるワシントン州ではとにかく酒税が高く、1リットルあたり8ドルくらいの税金がかかります。
カリフォルニアのように酒税が低い州もあるのですが、多くの州が日本より税率が高くその分お酒の値段もアップします。

日本で手に入るようなアメリカのウィスキーやお酒は、日本より1.5倍くらい高かったよ
まとめ
いかがだったでしょうか。今回はアメリカでは何歳からお酒が飲めるのかについてや、アメリカでのお酒事情を紹介しました。
アメリカでは21歳から飲酒が可能なのですが、お酒を飲まない方もかなり多くいます。
また、アメリカに来ると多くのアジア人は若く見られるので、例え21歳を超えていたとしても身分証やIDの提示を求められる事が多いです。
アメリカでは公の場所での飲酒が禁止されており、あまり日本みたいにお酒を買う機会が多くないかもしれませんが、もしお酒を買う機会がある際には、身分証やIDを忘れずに持っていくようにしましょうね。
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