最近テレビやニュースなどで、「バカロレア」と言う言葉を聞く機会が増えたのではないでしょうか?初めて聞いた際に、「なんか変な名前だな…」と思った方も多いと思います。

バカって…
僕はアメリカの大学へ通っているのですが、実はアメリカではバカロレアといった言葉が一般的に普及しており、成績優秀者の多くはこのバカロレア出身の人もとても多いです。
そこで今回はそんな「バカロレア」について紹介しようと思います。日本でそのプログラムを提供している学校や、メリットデメリットなど幅広く説明するのでぜひご覧くださいね!
IB(インターナショナル・バカロレア)とは?
IB(インターナショナル・バカロレア)、通称国際バカロレアと呼ばれる国際的な教育プログラムで、1968年スイスのジュネーブで設立された団体です。世界の複雑な問題を理解しそれを対処する力を育むことを背景に始まったプログラムで、現在は世界的に注目されています。
IBのホームページにはこのように説明されています。
The International Baccalaureate (IB) is a global leader in international education—developing inquiring, knowledgeable, confident, and caring young people.
参照:https://www.ibo.org/about-the-ib/

バカロレアはグローバルなリーダーシップを育成するプログラムなんだね!
IB(インターナショナル・バカロレア)の教育理念
国際バカロレア機構のホームページによると、教育理念は次のように説明されています。
The IB develops inquiring, knowledgeable and caring young people who help to create a better and more peaceful world through education that builds intercultural understanding and respect.
つまり、「リーダーシップを持って周りの人々ともにゴールに向かい、切磋琢磨できるような人材」を育むといった教育理念です。
IB(インターナショナル・バカロレア)の4つの教育プログラム
国際バカロレアにはPYP, MYP, DP, IBCPの4つのプログラムコースがあります。
- PYP (Primary Years Programme) : 3~12歳
- MYP (Middle Years Programme) : 11~16歳
- DP (Diploma Programme) : 16~19歳
- IBCP (Career-related Programme) : 16~19歳
DPプログラムは高校卒業資格であるディプロマを取得することができます。またIBCPではキャリア教育や職業教育など、将来の仕事に関することを学ぶことができるプログラムです。
IB(インターナショナル・バカロレア)の取得方法
IB(インターナショナル・バカロレア)を取得するには、ディプロマと呼ばれる資格を取得する必要があります。ディプロマとは高校の卒業資格のようなもので、IBディプロマを取得するには選択科目を2年間学びそれについて論文を提出、その上でテストを一定の点数以上を取得する必要があります。
テストには自分の言葉で説明する論述スタイルの問題が多く、単に知識を覚えるだけでは到底通用しないのが難しいポイントです。
気になる方はぜひこちらの問題に目を通してみてください!
日本国内の国際バカロレア認定校は184校!
日本の国際バカロレアには2つの種類があります。
- 一条校
- インターナショナルスクール
一条校とは学校教育法第一条に定められた学校の種類のことで、小学校、中学校、高校、大学、また専門学校などを指します。

つまり一般的に「学校」と呼ばれるものだね!
現在59校の一条校が国際バカロレアに指定されており、都内で有名なところだと都立国際高校や開智日本橋学園があります。インターナショナルスクールはその名の通り、インターナショナルな考え方を基に運営している教育機関で、主に日本に住む海外の生徒が多く通っています。
一条校とインターナショナルスクールを含めると日本に国際バカロレア認定校は184校(2022年9月30日時点)あり、今後より増えていくであろうと考えられます。
IB(インターナショナル・バカロレア)のメリット・デメリット
日本で国際バカロレアのプログラムを受けるのは一体どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。一つ一つ紹介していきますね!
IB(インターナショナル・バカロレア)のメリット
国際バカロレアでの教育を受けることにより、「グローバルな視野」を育むことができます。バカロレアコースでは、日本の一般的な学校ではなかなか学ぶことのできない「クリティカルシンキング」と呼ばれる力を強く養うことができ、この力が強くなることで日本ではもちろん、海外でもしっかりと自分の考えを持ち、周りに左右されない揺るぎない自分を持つことができます。
グローバル化が謳われて何年も経ちますが、このクリティカルシンキングができる真のグローバル人材に成長することができる、とても良いきっかけとなることでしょう。
それに加えて、もちろんのこと英語力が向上します。授業が英語で行われることがほとんどでプラスしてスペイン語やフランス語などの他の言語を習得するチャンスもあります。
IB(インターナショナル・バカロレア)のデメリット
国際バカロレアはとにかく難易度が高いです。一般的な学校であれば暗記さえすればほとんどの科目を乗り越えることはできるでしょう。自分の頭を使って問題を解くと言うより、いかに知識を覚えたかにフォーカスする教育ではなく、いかにこの物事に対して解決をするか。時には答えのないトピックに対してディスカッションをしたり論述をしたり。
そのため「なんとなく」で乗り切ることはかなり難しいです。また一般の学校より学費が高いことが多いので費用面でも負担が増えるでしょう。
ですがそれに見合った価値のある教育を受けることができるため、最近ではとても注目されています。
どんな人にIB(インターナショナル・バカロレア)はオススメ?
国際バカロレアのプログラムは
- 海外の大学へ進学したい
- 将来海外で働きたい
- 国際的な視野を持ったリーダーになりたい
このように、グローバルなマインドを持っている方にとってもおすすめのプログラムです。
「今はまだ将来海外に行くかどうか分からないよ…」このように思う方もいるかもしれません。
若い段階から将来のことを考えることなんてほとんどなく、しかも海外に行くなんて考える機会はほとんどないことでしょう。ですが今は興味がなくても今後「海外でのキラキラした生活に憧れる」ことがあるかもしれません!
また海外に興味がなく日本で生活するにしても、「国際的な視野」を育むことができるため、将来とても価値のある唯一無二の存在になることができます。ですので少しでもこのプログラムに興味がある方がいたら積極的に挑戦することをオススメします。
その後は海外留学がオススメ!
最後にバカロレアのディプロマを取得してからは、海外留学をするのがとてもオススメです。実際僕もアメリカの大学に通っているのですが、国際バカロレアでは海外の有名大学への入学がとても有利になります。
国際バカロレアは世界160カ国・地域で約5500校ほどあり、世界的にも認知がとても高いため、海外大学への入学がとても容易になります。海外の大学へ通うメリットはたくさんありぜひお金に余裕があればぜひ挑戦したほうが良いでしょう。

またお金に余裕がなくても、奨学金や現地でお金を抑える方法もあるので参考にしてみてください!

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