第二言語習得研究に基づいた科学的に効率的な英語学習方法を紹介!

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「英語学習」と聞いて皆さんは真っ先にどのようなことが浮かびますか?

  • 英語学習は継続が大切
  • いくら勉強しても話せるようにならない
  • 英語が全然聞き取れない
  • 単語が全然覚えられない

などなど。とはいえ、多くの方はその英語学習に断念をしてしまったのではないでしょうか?長年英語学習を行なってきているのに、果たして周りに実際に英語を流暢に使えるようになった人はどのくらいいますか?

ですので今回は、「なんで英語をずっと勉強してきたのに、自分は英語を使えるようにならないんだろう?」といった疑問を解決します。また、そのような方に合った適切な英語学習方法も7つのフェーズごとに分けて紹介するので、ぜひご覧ください。

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  1. なぜ義務教育で英語を習ってきたのに、英語を使いこなすことができないのか?
    1. 自分に合った最適な学習方法が見出せていない
    2. 時間
    3. 年齢
  2. 挫折してしまう典型的なパターン3つ
    1. 英会話スクールに最初から通う
    2. さまざまな勉強方法を行う
    3. 英語の話せるネイティブに教えてもらおうとする
  3. なぜTOEICでは高得点を取れるのに実際に英語が使えないのか?
  4. 結局英語を身につけるには何が必要なの?
    1. 自分の目指すべき英語力ってどんなものがある?
  5. 自分の今の英語力を把握するために必要な、7つのフェーズ!
    1. 1.中学高校で習った基礎的な英語を忘れている(基礎)
      1. コアイメージを把握する
      2. 繰り返し単語に目を通す
      3. 文法学習におすすめの教材
      4. ボキャブラリー学習にオススメの教材
    2. 2.一般的な文章であれば読むことができるが、複雑になると理解できない(リーディング)
      1. リーディング
      2. ディクテーションとオーバーラッピング
      3. チャンクリーディングにオススメの教材
    3. 3.英単語は聞き取れるが内容把握が上手くできない(リーディング+リスニング)
      1. 音声変化のルールを知る
      2. プロソディー・コンテンツ シャドーイング
      3. 音声変化のルールにオススメの教材
    4. 4.会話の内容はその場で理解できるが、後から思い出せない(リスニング)
      1. 負荷の上げたコンテンツに取り組む
    5. 5.相手のことは理解できるが、正確に受け答えが難しい(リスニング+スピーキング+ライティング)
      1. 独り言でスピーキングの練習をする
      2. 英語で日記を書く
      3. 自分の言葉で要約を行う
      4. インプットも継続する
    6. 6.流暢に話し書くことはできるが、複雑には行えない(スピーキング+ライティング)
      1. 論文や専門的な講義を受ける
      2. 海外ドラマや洋書を読む
      3. ディスカッションをする
      4. TOEFLやIELTSなどのアカデミックな英語テストにトライしてみる
    7. 7.複雑かつ論理的に物事を説明できる
  6. インプットとアウトプットがとても大切
  7. 英語を通して人や機会に触れ合うコミュニティE-Base

なぜ義務教育で英語を習ってきたのに、英語を使いこなすことができないのか?

では実際に「なぜ英語を使いこなすことができないのか」を第二言語習得研究の知見やデータをもとに、3つの理由を紹介します。

第二言語習得研究とは

第二言語習得研究とは心理学や脳科学、また言語学などの幅広い知見などを組み合わせて第二言語習得の効率を高めようとする学問です。これを学ぶことにより科学的なアプローチでより効率的に第二言語(英語)を習得することができます。

自分に合った最適な学習方法が見出せていない

多くの日本人が陥ってしまう理由のナンバーワンとして、「自分に合った最適に学習方法が見出せていない」ことが挙げられます。英語を習得するには誰にでも当てはまる教材や勉強方法はありません。そのため英語学習の全体像をしっかり把握して、自分の今の英語力の課題の発見と解決が必要です。

自分に合った最適な学習方法を見出すことができたら、必ず英語を習得することができます。無駄に時間や労力やお金を掛けずともしっかりとしたメソッドを確立する必要があるでしょう。

そのためには後で詳しく説明するのですが、「自分がどのくらいの英語を話せるようになりたいか」「今の自分の英語力はどのくらいか」「それに向かってどうやって学習するのか」の3つをしっかりと把握する必要があります。手当たり次第に英語を学習するのではすごくもったい無いです。科学的に効率的な学習方法を学んでいきましょう!

時間

また2つ目の理由として、「圧倒的に英語の学習時間が足りていないこと」が挙げられます。

小学校から大学までの間に英語を学習してきている日本人が思うであろう疑問として、「なぜ自分はこんなに長い間英語を勉強しているのに、全然英語が話せないんだろうか?」といったことだと思います。たまに「義務教育で何年も英語を学習してきているのだから、英語を話せない方がおかしい」という方もいますが、実際は「第二言語を習得するには義務教育のみでは圧倒的に学習時間が足りません」

確かに、小学校から高校までの約8年間、それに加え大学で4年間ほど勉強しているので「年数」といった観点で見ればかなりの期間を要しているといえるでしょう。ですが考えてみて欲しいのですが、実際に1日あたりどのくらいの時間を英語学習に費やしていたのでしょうか。

ベネッセ教育研究所(2008)の調査によると、外国語の授業時間は小学から高校で646時間程度、大学まで含めても736.4時間程度と言われています。授業に向けた予習や宿題などを含めても、1000時間程度しか英語に触れていないと言えます。

しかし一般的に英語ネイティブ話者は4歳までに17,520時間英語に触れると言われているため、英語を何不自由なく話せるようになるには「圧倒的に学習時間が足りない」と言えるでしょう。

参照:https://atomi.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=3605&item_no=1&attribute_id=21&file_no=1

年齢

一般的に「年齢が若ければ若いほど言語習得に有利」だと言われています。

それはなぜなのでしょうか。生物学的に0~8歳までの間は人間の右脳エリアが左脳より活発に機能すると言われています。右脳は想像力やイメージ的に思考を行うため、「直感的」に言語を理解したり、「イメージ」として言葉を理解することが可能です。

また言語を音としてや、チャンクごとに把握することができるため、複雑なことを考えずに無意識に言語を習得することが可能だからです。

また、Albaha universityの研究によると、2歳児の子供は大人と比べてシナプスの数が2倍ほどあると言われています。シナプスとは脳神経を結ぶ橋のような役割を果たしており、シナプスが強固に結びつけばつくほど記憶が定着すると言われています。そのため子供は大人に比べて記憶力を長期的に維持することができ、言語を習得するのが容易になります。

参考:https://www.eajournals.org/wp-content/uploads/Critical-Period-Hypothesis-and-Second-Language-Acquisition-Contemporary-Perspectives.pdf

なので英語学習は先延ばしにせず、今すぐにでも始める方が良いよ!

挫折してしまう典型的なパターン3つ

次に英語学習者が陥りやすい3つの失敗パターンを紹介します。

英会話スクールに最初から通う

英語に関する基礎的な知識がほとんど無い状態で、英語を聞いたり話したりすることは不可能です。

考えてみてください。英語の表現や単語、フレーズなどをほとんど知らずに、どうやってその場の状況や、思ったことを説明できるのでしょうか?中にはボディーランゲージでなんとか伝えられる人もいるかもしれません。ですが本質的な会話やしっかりと相手とのコミュニケーションをするには、インプットは必要不可欠です。

まずは「英語を話せるようになりたいからとりあえず英会話スクールに行く」のではなく、基礎的な学習を自分でしっかり行ってから初めて英会話スクールなどに通うのが良いでしょう。

また間違った英語や表現を継続して使うことによって、その間違った英語が固定化されてしまいます。そうなると後から修正するのはとても大変になるので、最初からそのリスクを避けるのが良いですね。

さまざまな勉強方法を行う

最近ではネットや書籍などでも英語の学習方法を調べることが容易になりました。そのため世の中には
「英語学習方法」が混在しており、どれを信じたらいいのかわからず困っている人も多いことでしょう

殆どの英語学習方法は「この情報の発信者にとって最適な学習方法」ではあるのですが、それが必ずしもあなたにとって最適とは限りません。英語のボキャブラリーや文法をどのくらい知っているのかや、発音が得意だったりリスニングが苦手だったりなどなど。個人によって得意分野と苦手分野が千差万別です。

中にはたまたまこの学習方法がマッチすることはあるかもしれません。ですがこれはかなりレアなケースで、多くの方には当てはまりません。ですので自分の課題の分析や発見をまずは最初に行ってから英語学習を始めるのが良いでしょう!

英語の話せるネイティブに教えてもらおうとする

一見ネイティブの先生に教えてもらうのが効率的な学習方法だと思う方も多いかもしれません。インプットがかなりできており、アウトプットの練習をする段階(後で詳しく説明します)であればこれは英語力アップにもってこいの方法なのですが、多くの方はそのフェーズに達していないことが殆どです。

「少し背伸びをして自分は英語の基礎をわかっている!」と思いたいところですが、少し冷静になって基礎的なことから始めるのが良いと僕は思います。せっかく英語を勉強するなら無理してカッコ良さをとっては本末転倒です。自分の英語力をしっかりと適切に把握して、最適な学習方法をする方が結果的には最短での学習方法になることでしょう!

なぜTOEICでは高得点を取れるのに実際に英語が使えないのか?

TOEICなどの英語力テストではインプットのみにフォーカスしており、アウトプットをおろそかにしているため、実際に人と話したりするには不十分だからです。

例えばテレビやラジオで音声を聞くだけでは英語を話せるようにならないのと同じで、インプットのみでは言語習得には不十分です。第二言語を習得するには「インプット」のみでは足りません。適切な量のインプットに加え、アウトプットによる課題の「気づき」が必要であると言われます

それは専門用語で「認知プロセス」と呼ばれ、自分の英語力の弱みや課題の「気づき」→「理解」→「内在化」→「統合」の4つの段階を経る必要があります。

つまり、まず最初に自分は何を理解できていて何を理解できていないのかを「気づく」必要があり、その気づいた箇所の意味や文法や発音などを「理解」することが大切です。

またその理解のフェーズで「この単語の意味はわからないけど多分こんな意味なんだろうな」とか「大体は理解できるけど、少し分からないところがある」のように、意味を理解を想像(仮説)することでそれを「内在化」することになります。そして最後に内在化された知識を何度も繰り返し使えるように「統合」することで、短期記憶から長期記憶へ変換します。

結局英語を身につけるには何が必要なの?

結論から言うと、英語を自分のものとして使いこなせるようになるためには、自分の英語学習の全体像をしっかり理解する必要があります

つまり、自分の目指すべき英語力をしっかり明確化した上で今の英語力をしっかり把握し、それに基づいた上で最適な学習方法を見出す必要があるといえます。

自分の目指すべき英語力ってどんなものがある?

英語学習を行う理由は人それぞれです。

  • 将来海外に住んでみたい
  • 仕事のキャリアアップを目指している
  • 海外旅行に不自由なく行ってみたい
  • 海外の最先端の教育を受けたい…

英語学習を始める前にまずは、「なぜ英語を学習するのか」をしっかり明確化する必要があります。

いきなりなぜ英語を学びたいのかを聞かれても答えられない場合は、「将来英語を話している自分をイメージ」するのも良いかもしれません。旅行に行くのに「目的地」が決まっていないとどこにも行けないのと同じで、英語学習においてもまずは「目的地」をしっかり把握しておくことが大切です。そうしないと巷に溢れる英語学習方法などに惑わされて、本当に自分に必要な学習方法からどんどん離れてしまいます。

せっかく英語学習をするのなら、最適かつ効率的に勉強しよう!

英語を学習する理由はどんなことでも構いません。「外国人の恋人が欲しい!」なども全然アリだと思います。その理由に沿って自分の目指すべき英語力を探していけると良いでしょう!

自分の今の英語力を把握するために必要な、7つのフェーズ!

自分の今の英語力を把握するのに7つのフェーズを紹介します!

1.中学高校で習った基礎的な英語を忘れている(基礎)

英語力基準

英検3級やTOEIC500点以下

まずは一番基礎的な第1フェーズです。中学校や高校で習った文法やボキャブラリーや熟語などをあまり覚えていない状態です。このフェーズでは会話をしっかり行うのが困難なことに加え、相手の言っていることがほとんどわからず、自分の思っていることをほとんど伝えることができません。ですのでこのフェーズの方は中高の最低限の知識をまずはみっちり叩き込む必要があります。この段階ではまずは文法ボキャブラリーを強化するのがオススメです。

コアイメージを把握する

文法やボキャブラリーを勉強していく上で「こんなにもたくさんの意味があって覚えられない…」と思うことはありませんか?ですがその言葉のコアイメージを理解することで、意味を簡単に理解することができます。コアイメージを理解するとは、この言葉の根幹となる概念や意味をイメージして理解することです。

例えば「digest」にはこのような意味があります。

digestの意味

(食べ物を)消化する
知識などをまとめる・要約する
不要なものを消し去る

digestのコアイメージは「消化する」→「知識や情報を消化する」→「分かりやすくまとめる」といった解釈をすることができると思います。

他にも前置詞や文法などでも全く同様で、コアイメージを理解することで英語の学習を効率的に行うことができます。このように英語の基礎的な部分を理解することにより、より記憶を長期間に渡って継続させることができます。

英単語の意味を一字一句丸暗記するのではなく、この言葉の意味を頭の中でイメージしながら覚えるといいよ!

繰り返し単語に目を通す

「今日は10単語を完璧に覚える」といったやり方を今まで行った方はいませんか?それだとかなり非効率的で、なかなか単語を覚えるのが難しいです。

皆さんは「エビングハウスの忘却曲線」を知っていますか?

参照:https://oreno-zyuken.com/technique/ebinguhausu/

これは人の記憶が時間ごとにどのくらい忘れるのかを表したグラフなのですが、人はいくらその時には記憶して覚えていたとしても、1時間後には半分以上も忘れてしまうのです。

なので一番効率的な単語学習方法は「一度に少ない数の単語を完璧に覚える」ではなく、
「いかに一度に多くの単語に目を通すか」です。

またこのグラフの裏を返せば、忘れた頃に何度も繰り返しその単語に目を通すことで、記憶を定着することが可能になります。なので一回に最低100単語以上の単語に目を通すようにして、何十周も単語帳を周回するのが良いでしょう。まただからと言って発音や音声を疎かにするのはナンセンスです。最初は音声を聞きながら単語を覚えるようにし、しっかりと正しい発音と一緒に単語を覚えていきましょう!

文法学習におすすめの教材

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ボキャブラリー学習にオススメの教材

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2.一般的な文章であれば読むことができるが、複雑になると理解できない(リーディング)

英語基準

英検準2級 TOEIC600点程度

専門的な文章でなければ理解をすることはできるが、それをリスニングとしては聞き取りが難しいレベルです。前のフェーズに比べて英語の文法や単語の基礎力はついているので、文章も日本語に訳しながらではあるが、理解はできてきています。ですが速読や、それを音声として認知することにかなり躓いている状態です。

リーディング

いくら単語や文法だけを理解していても、スピーディかつ正確に文章を読むことはかなり大変です。リーディングが分からないと他の3つの技能をマスターできないといっても過言ではないほど、大切な要素です。

そんなリーディング力のアップ方法はまずは自分のレベルに合った(9割程度の単語がわかる)文章を用意することから始まります。そしてその文章をチャンクごとに読んでいきましょう。チャンクとはまとまりのことで、一文字一文字全てきれいに訳すのではなく、文の中の一つのまとまりごとに理解していく方法です。

具体例

Some of the most important landmarks / in the United States / include feats of / architecture and modern engineering. // San Francisco, California, is a beautiful city / on its own / but it is also home to / The Golden Gate Bridge, // a 1.7-mile suspension bridge / connecting the San Francisco Peninsula / to the Marin Headlands.// The bridge holds the title of / one of the Wonders of the Modern World / according to the American Society of Civil Engineers.

参照:https://lingua.com/english/reading/golden-gate-bridge/

Some of the most important landmarks: ランドマークとして一番有名なものの中に
In the United States: アメリカに
Include feats of:〜の偉業を含む
Architecture and modern engineering: 建築物と現代エンジニアリング

上のように意味の塊ごとに分けながら読むことで、素早く的確に理解することができます!また英語を後ろから日本語に訳さず、ネイティブの感覚に近い理解方法を学ぶことができます。

そしてチャンクリーディングで文章を理解したら、次にその文章の音声を聞いてそれの書き取り(ディクテーション)を行いましょう。そうすることで音と文字をイコールに理解することができるようになり、今後のリスニング学習にとても有効になります。

ディクテーションとオーバーラッピング

文章を読んで理解できる=それを聞いて理解できる というわけではありません。

つまり、文章で理解できるものを、音声情報としても理解できるようになる必要があります。そこで次に紹介するのがこのオーバーラッピングと呼ばれる方法です。

オーバーラッピングとは、聞き取れなかった箇所を重点的にリピートをして弱点を克服する方法で、自分の苦手な音や発音などを理解することができ、そこにフォーカスして改善することができます。ですので、ディクテーションを行い、そこで聞き取れなかった箇所をオーバーラッピングすることでより相乗効果を促すことができます。

チャンクリーディングにオススメの教材

3.英単語は聞き取れるが内容把握が上手くできない(リーディング+リスニング)

英語力目安

英検2級 TOEIC700点程度

フェーズ2からはレベルアップして、リーディングは専門的なものでも、ある程度理解ができるようになってきています。そして英語のディクテーションも行っているため、リスニング中では英単語は聞き取ることは可能です。ですが文章としては聞き取りがが追いつかず、内容把握にとても困っている状況です。後からスクリプトを読み返してみると、「文章だと理解できるのに、なんで聞き取れないんだろう?」と疑問に持つのもこの段階からだと思います。ですのでこのレベルではリスニング力をより向上させる必要があるでしょう。

音声変化のルールを知る

英語には音声変化のルールが大きく分けて3つあります。「Liaison」「Assimilation」「Reduction」と呼ばれるもので、この3つをしっかり理解することで、英語が実際にはどのように発音されているのかがわかり、リスニング力の向上につながります。

これにより実は今まで知らないと思っていた言葉は、実は簡単な単語であることに気づき、リスニング力の飛躍的に高めてくれます

プロソディー・コンテンツ シャドーイング

プロソディーとは韻律という意味で、音のリズムや強弱といった意味です。そしてシャドーイングとは上でも紹介した通り、聞いた音声を真似しながら一緒に発音をする学習方法です。

プロソディーシャドーイングとはつまり、文章の意味などを全く考えずに聞いた音をそのまま発音するシャドーイング方法です。このフェーズは、英語での聞き取りに一生懸命ワーキングメモリ(一時記憶する能力)が利用されており、内容把握にとても時間がかかっています。そのためこのシャドーイング方法を行うことで、音声近くをよりスムーズに行うことができるようになりますよ!

それに対して、コンテンツシャドーイングは、音声を聞き内容を理解しながらシャドーイングを行います。上のプロソディシャドーイングで英語のリズムや強弱に慣れてからこのコンテンツシャドーイングを行うことで、英語を長文としてもスムーズに聞き取れるようになります。

シャドーイングには今まで使ってきたリーディングの内容を使ったり、新たにレベルをアップしたものを選ぶのが良いでしょう!

音声変化のルールにオススメの教材

4.会話の内容はその場で理解できるが、後から思い出せない(リスニング)

英語力の目安

英検2~準一級 TOEIC700~800点程度

リスニングをある程度理解できるようになって次に立ち向かう壁として、「相手がなんっていっているかわかるけど、どう受け答えしたらいいのかに困る」といったことでしょう。また一時的には記憶に残っていても、いろいろ話をされると前に何をいっていたのか忘れてしまいます。「英語は理解できるのに、受け答えが上手くできずに悔しい」と思うのがこのフェーズでしょう。

負荷の上げたコンテンツに取り組む

フェーズ1~3で紹介した勉強方法(ボキャブラリー、チャンクリーディング、ディクテーション、シャドーイング)は継続して行うのですが、その際に使うコンテンツの難易度をアップさせましょう。

学習を継続して行っていると徐々に、スムーズに行うことができるようになってきます。そこでこのレベルのまま続けているとワンランク上の英語力にアップすることは難しいです。徐々に負荷の強度を上げていくことで、英語を自然と理解することができ、上手くリアクションを取ることができるようになることでしょう。

5.相手のことは理解できるが、正確に受け答えが難しい(リスニング+スピーキング+ライティング)

英語力の目安

英検準一級 TOEIC800~900点程度

今まではインプットにフォーカスした学習がメインだったのですが、ついにアウトプットにも力を入れるべきフェーズです。このフェーズになるとリーディングやリスニングに対して苦手意識がなくなり、ほとんどのものを理解することができます。ですがスピーキングやライティングになると上手く相手に伝えることが難しく、正確に伝える訓練をする必要があります。

独り言でスピーキングの練習をする

日々生活をしていて考えてることや、思ったことなどを英語で表現する習慣をつけてみましょう。

電車に乗っている時でも、お風呂に入っている時でも、ふとした瞬間に英語で独り言を言うようにしてみてください。意外とスラスラ表現ができなくて悔しい思いをすることでしょう。そんな時はまずは自分なりにどうにかして表現してみて、その後に調べたり、本当に自分の発音が正しいのか音声に残しておいて後で聞き返すのが良いと思います。

英語で日記を書く

毎日寝る前に今日何をしたのかを英語で日記を書くのも効率的な学習方法です

最初は思っている以上に難しく、スラスラ自分の思っているように書けない事でしょう。ですが30日や90日と毎日毎日続けていくと、1日目と比べてかなりの成長を実感することができると思います。分からない部分は毎回調べて、次の日には使えるようになっているのがベストです。

自分の言葉で要約を行う

リーディングやリスニングで聞いたコンテンツを、自分の言葉で要約するのも効率的な学習方法です。その際に200文字程度でまとめると、無駄な箇所や必要でない部分を削ぎ落とし、本質的な部分のみにフォーカスすることができます。

インプットも継続する

フェーズ1~4で行っていたインプットも継続して行いましょう。アウトプットとインプットを相互に行なっていくことで、よりレベルの高い英語力を身につけることができます。

6.流暢に話し書くことはできるが、複雑には行えない(スピーキング+ライティング)

英語力の目安

英検1級 TOEIC950点程度

正確に話したり、書くことはできるけれど、それらを流暢かつ論理的に行うことが難しい状態です。しかしこのレベルだと正確に英語でコミュニケーションを取ることが可能となっており、多くの方に「英語が上手だね!」と褒められることでしょう。ですがより高度な英語力を身につけるためには、専門的な文章やスピーチなどに触れる機会を増やす必要があります。

論文や専門的な講義を受ける

専門的な英語を身につける一番良い方法として、アカデミックな論文や大学の専門的な講義を受けてみることがオススメです

Googleスカラーなどを使って、自分の興味のあるジャンルの論文を読んでみたり、オンラインで海外の大学のクラスを受けてみるのも良いでしょう。このフェーズに来ると、「英語を学ぶ」ではなく「英語で何かを学ぶ」ことになります。自分の将来やりたいことや、学びたいことを英語で学ぶことで、更なる英語力アップに加え、他の教養を身につけることができます!

海外ドラマや洋書を読む

実際にネイティブ同士の会話を聞いたことがある方はわかると思うのですが、とにかくスピードが早くて圧倒されます。またスラングや国特有のジョークやネタなどがあり、いくら英語が得意だったとしてもそれらを完璧に理解するのは至難の業でしょう。そこでオススメなのは、海外のドラマを見たり、洋書を読んで海外の価値観や文化などを学ぶことです

【米国大学生が解説】海外ドラマを使った5つのオススメの勉強方法!
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英語を勉強したい!もしくは現在英語を勉強している方は多いと思います。 「TOEICのスコアアップ」「海外の人と英語で話したい」また「海外映画を字幕なしで見たい」.....

ディスカッションをする

自己主張や論理的思考を鍛える訓練として有効なのがこの、ディスカッションです

本当の英語が話せる人材になるには、英語で自分の思った意見や考え方などをしっかりと主張できる人だと僕は思います。そのためには自分の意見の異なる人と英語でディスカッションをするのがとても効率的な学習方法です。とはいえ、「そんなディスカッションをする場所がないよ…」と思う方も多いでしょう。なのでこのような方に向けて、海外の方と交流できるコミュニティを作りました。

Join the International exchange community Discord Server!
Check out the International exchange community community on Discord - hang out with 27 other members and enjoy free voice and text chat.

今後様々なイベントを企画しているので、ぜひ気軽に参加してみてくださいね!

TOEFLやIELTSなどのアカデミックな英語テストにトライしてみる

英検やTOEICなどに比べ、TOEFLやIELTSのテストはかなりアカデミックな問題が多いです。またスピーキングやライティングもかなり重視されるので、一度トライしてみる価値はあるでしょう!また、海外留学にも必要とされるのでかなりいろんな場面で使うことができます。自分の英語力の推移を把握することもできるのでぜひ受けてみてください!

7.複雑かつ論理的に物事を説明できる

英語力の目安

ネイティブに限りなく近い程度

このレベルになると、ほぼネイティブと同じレベルで物事を理解することができ、それを表現することができます。とはいえ言語学習に完璧はありません。上で続けてきた学習方法はもちろん、日々生活する上で知らない単語や表現、また専門知識など、日々の生活で知識をアップデートするのが良いでしょう!

インプットとアウトプットがとても大切

第二言語習得研究によると、第二言語を習得する上で必要不可欠な要素は「インプット」と「アウトプット」の両方が必要であると言われています。

ですが闇雲に両方を行うのではなく、適切にそれらを行う必要があります。空っぽの井戸から水が出てこないのと同じで、インプットが少ない状態では相手に意思疎通を行うことは困難です。ですのでまずは多くの「インプット」を行うべきであると言われています。

特に上の1~4のフェーズにいる場合はアウトプットよりインプットにフォーカスする必要があり、上で紹介した勉強方法などを参考にし、まずはスタートラインに立てるように必死で知識を取り込みましょう。そしてフェーズ5以降にまで立てたらインプットは継続して行いつつ、アウトプットにも挑戦してみるのが良いでしょう。

最初は思うように伝えられないと思いますが、毎日コツコツと継続していると段々とうまく伝えられるようになります。最初は上で紹介したような「自分一人で行う勉強方法」を試してみるのも良いですし、周りに英語を話せる環境下があれば積極的に外へ出て英語を話すのも良いでしょう!

また僕が実際に試した方法を紹介すると、バーやカフェに行ってお酒を飲みながら、外国人の方がいたら話しかけるようにしていました。お酒が入るといつもより行動力がアップし、英語を間違える恥ずかしさも和らぐので、スムーズに会話が進むことがほとんどです。

英語を通して人や機会に触れ合うコミュニティE-Base

最後に「いきなり知らない人に話しかけるのはちょっと…」という方も多いと思います。なので「英語を学習したい日本人」と「日本について興味がある外国人」をつなげるコミュニティを作りました。

僕たちは、「英語をきっかけに繋がり、世界観を広げよう」といった言葉をコンセプトにこのコミュニティを運営しています。ここでは定期的にイベントや交流会などを企画して、多くの方に英語を使う機会や海外の方と触れ合う場所を提供したり、また英語学習に関する全般的な疑問や悩みなどを解決しています。

また上で紹介したメソッドをより実践的に、かつマンツーマンでコーチングも行っています。詳しい詳細や内容はnotionやInstagramで紹介しているのでこちらも気になる方はよろしくお願いします!

ホームページ:https://www.notion.so/asteriskoh/Asterisk-8b76666c9cee41918a603310b5779c98

Instagram:https://www.instagram.com/eigomura.asterisk/

コミュニティ:https://discord.gg/quJGE3y4

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