大学での交換留学や短期留学などが一般的となりつつある今、留学経験は果たして就職活動に大きなメリットがあるのでしょうか?
また今ではスマホ一つで英語学習や、海外の動画などをリアルタイムで見ることができるため

本当に留学って就職にメリットがあるの?
このように思う方も多いと思います。
そこで今回は海外留学のメリット・デメリット、また海外留学は就職にどのようなメリットがあるのか、
また就職にプラスに作用する効果的なアピール方法などを紹介します!
- 留学は就職にどのような影響を与えるのか少しでも疑問がある方は、ご覧ください!
留学の種類とプラン

そもそも留学ってどんな種類やプランがあるの?
留学と言っても種類が多く、どんなものがあるのかがあまり分からないこともあるでしょう。なのでこちらに主な留学方法と特徴をまとめました!
留学方法 | 特徴 |
---|---|
語学学校留学 | 語学学校に入学し、語学を学ぶ留学方法。大学進学や就職活動などのためのスキルアップを目的とする場合が多い。授業は語学中心で、週20時間前後の授業を受けることが一般的。留学期間は短期のものから、1年以上の長期留学まで様々。学生ビザを取得するための条件も比較的緩い場合がある。 |
大学の交換留学 | 大学間の提携協定に基づいて、自分の大学から海外の大学に留学する方法。学生が交換先の大学で授業を受け、単位を取得することができる。留学期間は半年~1年程度で、語学研修やキャンプなども含まれる場合がある。交換先の大学での授業に加えて、現地での生活や文化体験を通じて国際感覚を養うことができる。 |
正規入学 | 海外の大学に正式に入学し、学位を取得するための留学方法。入学には各大学の入学試験が必要であり、語学力や学力が求められる。留学期間は3年から4年程度で、大学のカリキュラムに基づいた授業を受けることができる。学生ビザを取得するための条件も厳しく、滞在期間が長いために必要な費用も高くなる場合がある。 |
留学には、語学学校、大学の交換留学、そして正規留学など、数多くの種類があります。その他にもインターンシップ留学や高校留学など、目指すものによって留学のプランは変わってきます。

僕は正規留学でシアトルの大学に通っています!

それぞれどんなふうに違ってどんな特徴があるの?
たとえば、語学学校に通う場合では、英語力を集中的に高めることをメインとして行います。大学などに付属するESLと呼ばれる語学学校に通い、現地の生徒とは別に留学生のみで授業を行います。
英語力に合わせてクラス分けをされており、一番上のクラスを卒業すると現地の大学で授業を受けることもできます。

友達にも語学学校へ通っている人がいたよ!
そのほかに、大学の交換留学プログラムの場合のように現地の大学で学び、異文化に触れながら専門分野の知識を広げることができます。
留学には短期留学や長期留学があり、短期の場合は数週間から数ヶ月といった短い期間で簡単に海外留学へ行くことができます。

自分に合った留学プランを選べるといいね!

自分は語学学校へ通いたいと思います!
ところで、留学へ行くとどんなメリットやデメリットがあるんだろう?
留学のメリット・デメリット
留学のメリット
まず、留学のメリットとしては、まず英語力がアップすることが挙げられます。
もちろん留学へ行くだけでは英語力はアップしないのですが、留学中に積極的に英語を使うことで英語力を格段と向上することができます。朝起きてから寝るまでずっと英語を使う環境にいるので、ほとんどの方が日本にいる時より英語を使う時間が増えることでしょう!

気をつけてほしいのが留学へ行くだけではダメなこと。
しっかりと留学中には英語を勉強し、積極的に使うようにしよう!

異文化や他の人種への理解
また、海外留学へ行き様々な人種やバックグラウンドの人と出会うことで、異文化への理解が高まりグローバルなマインドを育むことができます。
どうしても日本に住んでいると、日本人ばかりの環境が多く多様性を重んじない傾向がとても強くなります。それだとどうしても、いざ将来海外へ行ってみた時に全く適応することができなくなってしまいます。
なので学生のうちに、そのような経験ができるのはかなりのメリットであると言えるでしょう!

私も多様性を受け入れられるように頑張らなきゃ!
自信や自己成長につながる
母国語が通じない新たな土地で生活をするのは想像以上に大変です。日本でさえ、思いもしないトラブルや事故に巻き込まれたらパニックになるのに、それが日本から何千キロも離れる土地だと…考えただけで恐ろしいですよね。
ですが留学にはソレがつきものです。慣れない環境でのストレスや苦労は想像以上です。

バスが途中で故障したり、停電が起きたりなど
いろいろなハプニングがありました。
けれども、そのような状況を乗り切ることで自分自身を成長させることができます。
また「自分はこんな大変な環境を乗り越えれたんだから、きっと大丈夫!」といった自信にも繋がります。

留学を通してすごい成長ができるんだね!
留学のデメリット
とはいえ留学はメリットだけではなく、当然デメリットもあります。
留学費用が高い
とにかく留学はものすごい額の費用がかかります。国ごとにざっとこのくらいの費用がかかります。
※滞在費(家賃、食費、生活費)、学費、保険料、交通費などを全て含めた目安
アメリカ
留学期間 | 費用の目安 |
---|---|
3ヶ月 | 50万円~100万円 |
半年 | 100万円~200万円 |
1年 | 200万円~400万円 |
イギリス
留学期間 | 費用の目安 |
---|---|
3ヶ月 | 75万円~125万円 |
半年 | 150万円~250万円 |
1年 | 300万円~500万円 |
オーストラリア
留学期間 | 費用の目安 |
---|---|
3ヶ月 | 35万円~75万円 |
半年 | 75万円~150万円 |
1年 | 150万円~300万円 |
カナダ
留学期間 | 費用の目安 |
---|---|
3ヶ月 | 35万円~75万円 |
半年 | 75万円~150万円 |
1年 | 150万円~300万円 |
ニュージーランド
留学期間 | 費用の目安 |
---|---|
3ヶ月 | 35万円~75万円 |
半年 | 75万円~150万円 |
1年 | 150万円~300万円 |
シンガポール
留学期間 | 費用の目安 |
---|---|
3ヶ月 | 50万円~100万円 |
半年 | 100万円~200万円 |
1年 | 200万円~400万円 |

こんなに費用がかかるの…

留学はとっても高いですよね。でも安心してください!
留学費用を抑える方法もしっかりあるので、ぜひ参考にしてください


英語力が伸びない場合もある

え?留学に行っても英語力が伸びないことなんてあるの?

さっきも言ったように留学に行くだけではNG
留学中にどう過ごすかが大切です!
留学中にどう過ごすかによっては、英語力が全然伸びないケースもあります。実際に日本人の友達でアメリカに1年以上行っていても最低限の会話しかできずに、ネイティブとのコミュニケーションには苦労している人もいます。
とはいえ過ごし方によっては飛躍的に英語力を上げられことも事実です。どのような過ごし方をしたら良いのかはこちらの記事に書いているので、よかったら参考にしてください。

ホームシックになる
留学中にホームシックになることはよくあることで、新しい環境や文化、言語に適応するためにストレスがかかります。またホームシックには以下のようなフェーズがあると言われています。
- 初期フェーズ:留学先に到着して最初の数日や数週間、新しい環境に馴染めずに不安や孤独感を感じることがあります。自分の生活スタイルや文化的な違いに慣れることができず、家族や友人との別れを悲しむことが多いです。
- 高揚フェーズ:新しい環境に慣れてくると、留学先での生活や文化に興味を持ち始め、新しい友人を作ったり、旅行を計画することで高揚感を感じるようになります。このフェーズでは、ホームシックになったことを忘れ、楽しい留学生活を満喫できます。
- 落ち込みフェーズ:高揚感が収まると、再び孤独感や不安感が出てくることがあります。このフェーズでは、自分の生活スタイルや文化的な違いに馴染めず、家族や友人とのコミュニケーションが足りなく感じることが多いです。また、留学先での問題やストレスにより、気分が沈んでしまうこともあります。
- 調整フェーズ:落ち込みフェーズを乗り越えると、自分自身が留学生活に適応し、新しい環境で生活するためのスキルを身につけることができます。また、留学先での友人や先生との交流が深まり、新しいコミュニティを築くことができるようになります。
留学中にはこのようなフェーズを繰り返し成長していきます。どうしても辛い場合には学校のカウンセラーや、オンラインで家族や友達と定期的に連絡するなどの対処方法が良いでしょう。

こうやって確認してみると留学って全てが楽しいわけではないんだね。

楽しいこともあるけど、辛いことや大変なことが沢山あるのも事実です。
留学前に自分に合うプランや留学中でのストレスの解消法などをしっかり準備しておくのが望ましいでしょう。
留学は本当に就職にメリットがあるの?

留学のメリット・デメリットは分かったけど、
実際に留学って就職にいい影響を与えるの?

では実際に行われた調査をもとに、企業は留学経験者に対してどう感じているのかを紹介しますね!
経済産業省「海外留学経験に関する調査報告書」
2015年に発表されたこの報告書では、企業側の意識調査や留学生のキャリア形成に関する調査が行われ、留学経験が就職に有利に働くことが示されています。具体的には、留学経験者は企業側からの人材評価が高く、外国語力やグローバルな視野、コミュニケーション能力などが高く評価されるという結果が報告されています。
https://www.meti.go.jp/policy/external_economy/trade_control/tokutei/foreignworker/20150410_01.pdf
日本留学支援機構「留学生の就職実態調査報告書」
2020年に発表されたこの報告書では、留学生の就職に関する実態調査が行われ、留学経験が就職において有利に働くことが示されています。具体的には、留学経験がある学生は、外国語力や異文化理解力などの能力が高く、こちらも企業側からも高く評価される傾向にあるという結果が報告されています。
https://www.jasso.go.jp/about/statistics/intl_student_data/2020/data/jisseki_2020.pdf
株式会社マンパワー・ジャパン「留学経験者調査」
2018年のこの調査では、留学経験者と非留学経験者の就職に関する比較が行われ、留学経験者の就職率が高く、初任給や待遇面でも有利であることが示されています。また、留学経験者はグローバルな視野を持っており、企業側からも高い評価を受けることが報告されています。


このように多くの企業は留学経験者を高く評価しているよ

留学は就職にやっぱりメリットがあるんだね!

また2017年のトビタテ!留学Japanの調査によると、63%の企業採用担当の方が「留学経験者を積極的に採用したい」とのこと!

そうなると…「留学経験があります!」って
就活の時にアピールすればOKってことなのかな?

いい質問ですね!じゃあ次にどうやって留学経験をアピールしたらいいのかを3つのポイントから説明しますね!
就職にプラスに作用する効果的な自己PR方法とは
留学経験は、就職活動において大きな武器となります。しかし、ただ留学していたというだけでは、採用担当者にアピールすることができません。ここでは、留学経験者が採用担当者にプラスに作用する自己PR方法について紹介します。
なぜ留学へ行こうと思ったのかを明確にする
まずは、留学へ行くきっかけとなった理由を明確にすることが大切です。留学を決めた理由は人それぞれですが、自分自身がどうして留学したかを具体的に説明できるようにしておきましょう。
留学先で学んだことや挑戦したことを説明する
次に、留学先で学んだことや挑戦したことをアピールすることが重要です。例えば、語学学校に通って自分の英語力を向上させたり、現地の大学で専門分野を学んだり、海外のボランティア活動に参加したりといった経験を具体的に説明しましょう
留学経験をどのように企業で活かせるのかを伝える
最後に、留学経験を企業でどのように活かせるかを伝えることが必要です。留学によって、グローバルな視野を持ったり、自分自身の成長につながる経験を積むことができます。このような経験が、企業での業務にどのように貢献できるかを自己PRに取り入れることが大切です。

なぜ自分が留学へ行こうと思ったのか。またそこで自分が何を経験し何を学んだのか。そしてそれをどのように会社に貢献できるのかが大切なんだね!

まさにその通りです!ではよりイメージしやすい様に
具体的な自己PRのサンプルを紹介しますね!
自己PRの具体例
私はアメリカの大学で経営学を学ぶために留学を決意しました。日本の経営学とは異なる視点や手法を学び、グローバルな視野を持つことが目的でした。大学では、経営戦略やリーダーシップ、国際ビジネスなど幅広い分野を学び、実践的な課題やケーススタディを通じて問題解決能力を磨くことができました。
この留学経験が私が応募する貴社にどのように貢献できるかという点については、大きく3つのポイントがあります。
まず、留学先で学んだグローバルな視野と問題解決能力を活かし、貴社のグローバル展開に貢献することができます。私は海外に目を向け、異文化コミュニケーションやビジネスマナーを学んできた経験を生かし、貴社のビジネスパートナーとの円滑なコミュニケーションをサポートすることができます。
次に、リーダーシップについての知識や経験を活かし、貴社の人材育成や組織改革に貢献することができます。留学先で、リーダーシップについての理論や実践的な方法を学び、また、留学生としての立場から、チームワークや協調性を身につけました。これらのスキルを活かし、貴社の人材育成や組織改革に寄与することができます。
最後に、留学先で学んだクリティカルシンキングのスキルを活かし、貴社の課題解決に貢献することができます。私は留学先で、さまざまな課題やケーススタディを通じて、論理的思考や問題解決能力を磨きました。これらのスキルを活かし、貴社の課題解決に貢献し、貴社の成長に寄与することができます。
以上のように、私が留学で学んだスキルや経験を、貴社のグローバル展開や人材育成、組織改革、課題解決などの側面で活かし、共に成長したいと考えております。

こんな感じにまとめられると良いと思います!

ありがとうございます!ぜひ参考にします!
まとめ
文部科学省の調査によると、日本の大学生の留学経験の割合は約3割程度と言われています。またその中で長期留学をする人は3分の1程度と言われているため、ほとんどの方が留学経験がないといえるでしょう。
留学経験は就職活動だけに限らず、日々生活をしていく上でや人生の選択肢の幅を広げることもできます。絶対に留学へ行って損をすることがないので、悩んでいる方はぜひトライしてみてはいかがでしょうか。
コメント