留学する上で英語試験を受けることは必要不可欠です。どこの大学へ行くとしても必ず、英語の試験の一定以上のスコアが要求されます。
主な留学に使える英語試験には、TOEFLとIELTSの2つがありどれも聞いたことがあると思います。
ですが、どちらの試験を受けるべきなのか、どちらのテストの方が難しいのか、またこの2つのテストの違いに関してあまり分かっていない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、実際に両方の試験を受けてみて分かった、TOEFLとIELTSのテストの違いについて
- 難易度
- 英語のアクセント
- 試験形式の違い
- 評価基準
- 試験時間
これらの5つの観点から詳しく説明しようと思います。
留学に使える英語試験 TOEFLとIELTSについて
TOEFLについて

参照:https://ihbangkok.com/ja/ets-toefl-vector-logo-2/
TOEFLは、Test of English as a Foreign Languageの略で、英語を母国語としない人が英語能力を測るための標準テストのひとつです。世界中の大学や大学院に入学する際に、英語能力の証明として利用されています。
TOEFLは以下の2つの種類があります。
- TOEFL iBT(Internet-Based Test)
- TOEFL PBT(Paper-Based Test)
TOEFL iBTはReading、Listening、Speaking、Writingの4つのセクションから構成されていて、試験時間は約4時間です。また試験は全てパソコンで行われるので、スピーディに結果を知ることができます。
iBTのスコアは0~120点の間であらわされ、各セクションごとに最大で30点のスコアが割り当てられます。大学や大学院によって要求されるスコアは異なりますが、一般的には80点以上が必要とされています。

とはいえ、医学部や法学部などの専門分野に応募する場合は
より高いスコア要件が求められることが多いよ!
TOEFL PBTは、ペーパーベースの紙と鉛筆を使用して行われる形式です。PBTはReading、Listening、文法の3つのセクションからなり、ライティングとスピーキングセクションは含まれていません。また、
試験時間は約3時間で、iBTに比べ時間が短く、値段も安いので気軽に受験することができます。
PBTのスコアは0~677点の間で評価され、各セクションごとに最大68点(リーディングは67点)のスコア配分なのですが、大学によってはPBTが認められないこともあるので、ホームページをしっかりチェックしましょう!
IELTSについて
IELTSは、International English Language Testing Systemの略で、TOEFLと同様に、英語を母国語としない人々が英語の能力を評価するための標準化されたテストです。主にイギリスやオーストラリアの大学などの英語力の証明として使われます。
IELTSには2種類のテストがあります。
- Academic(アカデミック)
- General Training(一般)
Academic IELTSは、大学の入学要件を満たすために必要な英語能力を測定するために使用されます。このバージョンはリスニング、スピーキング、リーディング、ライティングの4つの技能を問われます。
各セクションごとに、0〜9のバンドスコアが測定され、最終的なスコアは4つのセクションの平均値から計算されます。
General Training IELTSは、一般的なコミュニケーションや日常生活で必要な英語の能力を測定するために使用されます。仕事や移住のための英語能力証明を求められた場合はこちらのテストが受けられます。
こちらのテストもAcademic同様に、リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングの4つの技能を問われ、0~9のバンドスコアの平均値が最終スコアになります。
TOEFLとIELTSの違い
次にTOEFLとIELTSの違いを以下の5つの観点から紹介します。
- 難易度
- 英語のアクセント
- 試験形式
- 評価基準
- 試験時間
難易度
TOEFLの問題は、比較的長い文章やアカデミックで複雑な内容を含むことが多いため、どのセクションにおいても難易度が高いです。
一方IELTSの問題は、より簡単な内容を使用していますが、問題の形式やタイムマネジメント能力が必要となるので、TOEFLとは違った能力が必要となります。

求められる能力が違うんだね!
アメリカ英語とイギリス英語
TOEFLはアメリカ英語で、IELTSはイギリス英語をベースに問題が作られているため、少し聞き慣れない表現やアクセントなどを目にします。
また、どちらのテストも大学に提出することができるのですが、アメリカに行く方はTOEFL、イギリスやオーストラリアへ行く場合はIELTSを受ける方が高得点をとりやすいでしょう!
マーク式と記述式
TOEFLはコンピューターベースの問題で、4択の問題で出題されます。ですがIELTSの場合ペーパーベースの試験で、4択問題に加えて、筆記も出題されるため、正確なスペリングも必要となります。
また、TOEFLのスピーキングセクションは、マイクを使ってコンピュータに話す形式で行われます。一方、IELTSのスピーキングセクションは、対面で行われる違いもあります。
評価基準
TOEFLは、正確性や文法、語彙などに加え、アカデミックな面のスキルを評価します。
一方、IELTSは、英語の総合的な能力を測定するために、コミュニケーションスキル、語彙、文法、発音、などの総合的な側面で評価されます。

TOEFLはアカデミックな面が強いため
単語などがレベルが高いよ!
試験時間
TOEFLの試験時間は約4時間で、IELTSの試験時間は約2時間45分です。
1時間以上の時間の差があるので、集中力を維持するトレーニングも必要となります。
大学進学にはスコアはどのくらい必要?
大学進学に必要なスコアについては、留学先の大学や何を学ぶのかによって異なります。
ですが一般的には、TOEFLでは80点以上、IELTSでは6.5点以上が必要とされる大学が多いです。とはいえスコアに関してはあくまで目安であり、留学先に合わせたスコアを目指すことが大切です。
アメリカの有名大学のスコア基準
- ハーバード大学
- TOEFL: 100 (iBT)
- IELTS: 7.0
- スタンフォード大学
- TOEFL: 100 (iBT)
- IELTS: 7.5
- マサチューセッツ工科大学(MIT)
- TOEFL: 90 (iBT)
- IELTS: 7.0
- カリフォルニア大学バークレー校
- TOEFL: 90 (iBT)
- IELTS: 7.0
- プリンストン大学
- TOEFL: 100 (iBT)
- IELTS: 7.0

あくまで目安なので、
しっかり自分の行きたい大学のホームページをチェックしよう!
TOEFLやIELTSのスコアアップ方法
TOEFLやIELTSのスコアアップをするための勉強方法は様々ありますが、一番大切なのは
自分に合った学習方法をしっかり把握することです。
闇雲にリスニングやリーディングを行うのは効率が悪く、とてももったいないです。そのため自分の弱点や苦手な部分をまずはしっかりと把握し、それに基づいてどうやって勉強するのかを決めましょう!
英語を勉強する過程は「単語や文法→リーディング→リスニング→スピーキング・ライティング」の順番が一般的には効率的で、例えば基礎力がないのにスピーキングやライティングをするのは少し早すぎます。
このように、まずは基礎力をつけ、どんな問題にも揺るがないレベルのベースを身につける必要があります。その上でTOEFLならTOEFL、IELTSならIELTSに特化した参考書や模擬試験を受けるのが良いでしょう。
詳しくはこちらに書いてあるので、ぜひご覧ください!

まとめ
最後に、TOEFLやIELTSの試験を受ける場合自分に合った適切な試験を受けるようにしましょう!
まずは、自分の行きたい大学の募集要項をしっかりチェックし、TOEFLかIELTSどちらを受ける必要があるのかをしっかり把握する必要があります。
どちらでもOKだった場合は、ネットや本屋などで過去問や練習問題を見つけてみて自分がやりやすいと思うものを選ぶと良いでしょう!
海外留学するためには、英語試験を受けることが必要不可欠です。適切な試験を選び、スコアアップのための勉強を行い、目標のスコアを目指して練習を続けましょう。
» » インスタグラムはこちら
コメント