留学へ行くには必ずビザ面接を突破しなければいけません。
ビザ面接とはこの人が本当にその国へ行くのに適した人かをチェックする面接です。
僕は先日アメリカ大使館でF-1ビザという学生ビザの面接を受けてきたのですが、「この人は学生として本当にアメリカに行って大丈夫なのか」をチェックされました。
とはいえ、なかなか周りにビザ面接を経験した事がある方や、ネットで調べてもあまり出てきませんよね。
そこで今回は
- ビザ面接の予約は完了したけど、面接がとても不安…
- ビザ面接の時に何を聞かれるのか知りたい!
- ビザ面接の際に気をつけておくべきポイントを教えて
これらの疑問を解決しようと思います。
そもそもビザってなに?
ビザとは簡単に説明すると入国許可証の役割を果たすもので、「この人を国へ入国させても問題ない」証明書となります。
なので海外へ入国する場合、パスポートとは別にこのビザが必要になる場合があります。
しかし日本の場合、90日以内の観光目的とした旅行の場合はほとんどの国でビザは必要ありません。
そのため、90日以上の滞在(語学留学など)の場合に限りビザは必要となる認識でOKです。
パスポートとの違い
パスポート
パスポートとは日本の政府から発行されるもので、日本国外へ渡航する人の身分を証明する大事なものです。
パスポートはビザとは違い、マストアイテムなのでパスポートなしでは海外へ行けません。
パスポートには5年と10年のものがあり、僕は10年パスポートを以前取得しました。
ビザ
ビザは渡航先への入国許可書で、その現地の国の政府から発行されます。
しかし、ビザを免除している国もあり、その場合はパスポートだけで入国できます。
詳しくはこちらのサイトで確認してください。
サイト:https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/visa/tanki/novisa.html
ビザの種類
ビザ種類 | 説明 |
観光ビザ | 旅行を目的とした短期入国の方 |
就労ビザ | 一時的にアメリカで働く方 |
学生ビザ | アメリカの学校に入学する方 |
交流訪問者ビザ | 教育、芸術、科学などの交流プログラムに参加する方 |
通過ビザ/クルービザ | アメリカで乗り継ぎ他の国へ旅行する方 |
宗教活動家ビザ | 宗教活動を行う方 |
使用人ビザ | コック、執事、運転手、家政婦などの使用人として、雇用主に同伴もしくは現地で集合する方 |
報道関係者ビザ | 報道関係者が仕事のために渡米する方 |
貿易駐在員・投資駐在員ビザ | 貿易駐在員や投資駐在員としての入国の方 |
婚約者ビザ | アメリカ国籍の人と結婚し、アメリカへ移住する方 |
※これはアメリカのビザの種類の説明です。
ビザは主に10種類あり、観光ビザや就労ビザ、また学生ビザが一般的だと思います。
ちなみに僕は学生ビザを取得しました。
F-1ビザとは
F-1ビザとは学生ビザのことで、>アメリカの大学や語学学校などに入学する際に必要になるビザです。
そのF-1ビザを申請するために、I-20という学校からの入学許可書を提出する必要があります。

アルファベットの省略が多くて、最初は意味不明でした。
面接当日の持ち物や服装
ビザについてある程度理解したら、次は実際のビザ面接について紹介していきます。
持ち物
- パスポート
- DS-160
- I-20
- SEVIS fee 領収書
- 面接予約確認書(バーコードが書いてある書類)
F-1ビザの場合はこの持ち物なのですが、違うビザの場合はI-797などの他の証明書が必要になります。
また、25cm × 25cm以上のカバン、食べ物、飲み物、また携帯以外の電子機器は持ち込み不可となっています。
大使館へ入る前に空港のセキュリティチェックのように持ち物を検査されるので、持ち込み禁止のものは持って行かないようにしましょう。
とはいえ、僕が行った時は25cm×25cm以上のバッグを普通に持ち込めたので、そこまで厳密にチェックされるわけではありませんでした。

ライターやナイフなどの危険物に関してはかなりチェックされたよ
服装
服装に関しては派手すぎないシンプルな服装を心がけましょう。
就活のようにスーツで行く必要は全くなく、清潔な服装でいけば問題ないでしょう。
僕は当日下の服装で行きました。
- 白Tシャツ
- 黒ジーパン
- 白靴
ピアスやネックレスなどもみんなつけたままだったので、普段通りで大丈夫だと思います。
面接開始までの流れ
- ①大使館へ8:15分に集合
- ②セキュリティチェック
- ③面接予約確認書のバーコードを読み取る
- ④受付で名前と予約を確認
- ⑤指紋を取る
- ⑥面接
- ⑦退出
念のために集合の15分ほど前に到着して、少し大使館の前で待機していました。
溜池山王駅の14番出口から2分ほどで着くので、アクセスはとても良かったです。
セキュリティチェックを終え、バーコードを受付の日本人の方に読み取ってもらったら、大使館の中へ入れます。
そして、受付で本人確認を行い、その後指紋を採取し、最後に面接を行いました。
僕の場合はトータルで30~40分ほどかかったのですが、混雑時には1~2時間かかる場合もあるそうなので、余裕があれば本を読んだりして時間を潰しましょう。
実際に聞かれた質問内容を紹介!
大使館の中へ入ったら、窓口が10個あり、それぞれ受付、指紋採取、面接に分かれていて、
受付→指紋→面接といった順番で、手続きが終わったら右に移動していきます。

遊園地の受付みたいに、本人確認から面接まで立ちっぱなしで行うとは思わなかったな。面接は個室に入って座って行うと思ってたから案外あっさりしててびっくり。
面接は基本英語で行われるのですが、英語がわからない場合や不安な場合はその趣旨を伝えれば日本語でも行なってくれます。
1.大学(2年制大学)で何を勉強するのか?
僕は2年制大学から4年制大学へ編入を希望しているため、まずは2年制のカレッジで何を学ぶのかを聞かれました。
「僕はビジネスを学びたいです。」と短く一言で答えました。
あまり長々と答えても、突っ込まれる可能性があるので端的に答えるようにしましょう。
2.4年制大学へ編入するのか?
端的に「Yes」と答えたら次の質問へ移行しました。
もし「No」と答えていたら他に質問をされていたかもしれません。
3.どこの4年制大学に行きたいか決まっているか?
「まだ決まっていないです」と正直に答えました。
ここでも特に突っ込まれることはなく、スムーズに進みました。
4.親の職業は何か?
「父親の仕事は〇〇で、母親の仕事は〇〇です。」と答えました。
僕の母親の職業は美容師なのですが、それを伝えたら、「だからおしゃれなんだね!」と褒めてくれて一気に緊張が解れました。
以上です。
もっと細かく質問されるだろうと思っていたので、思いのほか一瞬で終わりびっくりしました。
その後「1週間以内にパスポートとビザに関する連絡をする」とのこと無事ビザ面接を終了できました。
F-1ビザを取得する際の大前提
上でビザ面接の内容を紹介したのですが、その際に一番重要なのは、「アメリカに住みたい」とか「アメリカで結婚したい」など、学業以外の内容をチラつかせないことです。
学生としてアメリカに渡航するので、学業以外の理由で渡航するのはNGです。
もしその意図があったとしても、面接の時には絶対に口にしないように気をつけましょう。
まとめ
先日アメリカ大使館でビザ面接を受けてきたのですが、面接が終わるまで少し緊張していました。
実際に受け終わってみて思ったことは「あまり心配しなくて大丈夫」ということです。
面接官の外国人もすごいフレンドリーで、受付の日本人スタッフの方にも面接後「お疲れ様!」と優しい声をかけてもらえました。
ビザ面接など、普通に生活していたら経験することのないことですが、この記事を読んで事前に少しでもイメージすることができ、不安を少しでも解消できたら嬉しいです。
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